早池峰神楽を守り、伝え、生きていく人々を描く!
岩手県北上山脈の主峰、早池峰山は、古くから人々の信仰を集めた山で、中世から近世にかけては、修験者たちの修行場となっていた歴史がある。この修験者によって伝えられたという山伏神楽が、早池峰山麓の二つの部落、岳と大償に伝承され、早池峰神楽と呼ばれている。昭和51年には国の重要無形民俗文化財に指定され、さらに平成21年にはユネスコ無形文化遺産に登録された。
本作では、この早池峰神楽と、何百年間もこの芸能を伝えてきた東北の山村の生活を、四季を通して描いている。単に神楽を見せるたけでなく、人間の生きる原点を描いた作品である。