終りよければすべてよし

2006年/129分/DVCAM/自由工房作品 ☆上映会貸出 ☆DVD販売 製作 工藤充/演出 羽田澄子/撮影 西尾清/整音 岩橋政志(アオイスタジオ)/ピアノ 高橋アキ/吹替ナレーター 喜多道枝
協力 ライフケアシステム 総合ケアセンターサンビレッジ 医療法人アスムス バララットヘルスケアサービス クレズウィックメディカルセンター ストックホルムシックホーム ストールトルプ老人センター アシーロングブローパーク ソルベリーガーデン

監督メッセージ

いま日本の社会で問題になってきていることのひとつに、老後の最終段階となる終末期ケアの問題があります。すべての人にとって、絶対に避けられないのが死です。しかし自分がどんな死を迎えるかは誰にもわかりません。いま日本では病院での死が80%を超え、自宅での死は13%に過ぎない状況です。これは進歩する医療に対する信頼が生んだ傾向といえそうですが、現在、長期療養病床に入院している人の半数近くは、高度の医療は必要ない状態といいます。現在では、往診していくれる医者も少なく、自宅で安らかな最後を迎えるのは難しい状況です。

この映画では、穏やかな人生の終末をサポートしている在宅医療、老人施設など、国内の先進的な例を取材し、その考え方、仕組み、実践を伝えるとともに、福祉先進国であるスウェーデン、オーストラリアの取り組みも紹介します。映画をたくさんの人々に観てもらい、幸せな人生の終末を支える仕組みづくりが日本に広がる一助としたい、と願っています。(2006年、羽田澄子)