住民が選択した町の福祉

1997年/129分/16mm/自由工房作品 ☆上映会貸出 ☆DVD販売 製作 工藤充/演出 羽田澄子/撮影 西尾清 宗田喜久松/録音 瀧澤修/ピアノ 高橋アキ/ナレーション 喜多道枝

民主主義の土台から育つ、住民参加による本当の福祉!

高齢社会が進む中、福祉に対する人々の意識が急速に変化していった1990年代。様々な政策が打ち出され、各地で様々なスタイルで高齢者福祉が進められる中、羽田監督が注目したのは、人口2万3千人の秋田県鷹巣町(現北秋田市)。鷹巣町では「福祉のまちづくり」を掲げた若い町長が当選し、町民の自由参加による「ワーキンググループ」の活動に支えられて、町の高齢者福祉は変貌していった。町のホームヘルパーの数は全国トップレベルとなり、在宅介護を支える24時間対応も行われる。そして更なる福祉サービスの充実のため在宅複合型施設である「ケアタウン構想」を計画する。しかし、町長の福祉政策はなかなか議会の支持を得られない。

町長選、町議選を経て、町長は何を考え、何をしたか。議会は何を考え、何をしたか。そして町民は何を思い、何をしたか。町の福祉について、住民と議会、町長と町当局それぞれの努力を記録し、地方自治体の民主主義のあり方を探る。